勝手に三代目J SOUL BROTHERS楽曲大賞
半年前、三代目 J SOUL BROTHERS(以下三代目)にハマった。こういったメインカルチャーにハマるのは10年ぶりぐらいでなんなら最近真面目にJ-POPを聞いていない。とりあえずapple musicに入ってる曲をおおむね聞いた上で好きな曲をズブの素人が勝手にレビューしていきたい。
以降は女王蜂や神聖かまってちゃん、大森靖子が好きな私の超個人的な意見ということを念頭に置いてほしい。あと推しメンは岩田剛典さんと登坂広臣さんです。
R.Y.U.S.E.I.
そりゃ売れるなあ。イントロで一旦あげて置いてAメロで溜めてBメロで徐々にパーカスで盛り上げつつサビで爆発という構成がそりゃ売れるなあ、という感じ。聞いててテンションが否応無くあがる。歌詞とかつい最近初めてちゃんと見たんですけど
七つの流星絡み合いながら進む
混じり合って一つになる
のところとか「メンバー七人、七つの流星、そういうこと!?」となって気絶しました。この曲で人生一度きりのDREAMを掴んだのだと思うとその文脈でもこの曲はアツいです。
O.R.I.O.N.
曲全体を通してウワモノが綺麗。同じ王道のEDMでも前述の『R.Y.U.S.E.I.』が夏の曲ならちゃんとこの曲は冬の曲という感じの澄んだシンセ。同じこと2回言うけど全体的に綺麗。大サビ前の「ずっと共に」のところとか高音が綺麗すぎませんか?そして大サビの主線を歌っている後ろのコーラスがめちゃくちゃ綺麗じゃないですか?曲の終わり方も澄んだ星空!キラキラ!って感じでめちゃくちゃ良い。
そしてこの曲は歌詞が個人的に三代目の中では一番好きだ。冬の情景を歌う際に
ソーダ水の泡のような瞬きが空焦がした
とか、
ベルの音響く季節は 白く染めた キャンディみたいな
という言葉のチョイスがメロディの綺麗さにとても合致していてキラキラの相乗効果を生んでいると思う。また聞き終わった後に冬の星座だからだろうけどなんでオリオン座をチョイスしたんだろうと考えて「メンバー七人、オリオン座は星が七つ、そういうこと!?」となって気絶しました。この曲がメンバー七人のことを歌っていると気づいた上で再び聞くとなんかもう七人で銀河でもなんでも飛び越えていってほしい、あなたたちならきっと出来るよ、と感じた。
S.A.K.U.R.A.
桜を歌うとなると旅立ちとか卒業ソング的になりがちだと思うが、この曲は散っていく桜の切なさ/刹那さをこっちの方面でフォーカスするのか!?という面で聞いていて楽しい。普段がこういったストリート系?HIP HOP系?を聞かないので新鮮でもある。
Summer Madness feat. Afrojack
最近サビに歌詞がない曲は体感として流行っている気がするがこの曲はそれの走りだと思っている。初めてテレビで聞いた時に「サビで歌うのを放棄している……(放棄ではない)」と驚いた記憶がある。否が応でも耳に残るシンセのリフをサビで繰り返してボーカルを主線ではなくコーラスとすることで印象に残すのはCMソングとして正解だしマジで否が応でも耳に残るのはすごい。あとこの曲のPVの岩田さんがめちゃくちゃ顔が良くて(常に顔は良いが)見ると爆笑してしまう。
Feel So Alive
この曲を聞いた後、「メロディとか曲全体の構成とかは良いんだけどさ〜〜歌詞がさ〜〜〜〜」としばらくのたうち回ったぐらいの怪作。緩急の付け方も上手いし曲の終わり方も余韻を残す形でとても良い。リズムも乗りやすいしライブでやったらとても盛り上がることが簡単に想像できる。PVも和とストリートが混じった世界観でかっこいいしパフォーマーのソロも見応えがある。健二郎さんが北斗の拳みたいなフェイスマスクをしていたのがめちゃくちゃウケたがそれすらも世界観の補強になっていて死角がない。やはりこの曲のネックになるのは
イキイキ Feel So Alive
この歌詞に尽きるだろう。「イキイキ」の4文字が強烈にダサい。「Feel So Alive」という文字列と「イキイキ」という小学生の学級通信で使われるような文字列の食い合わせが非常に悪い。しかし最初はマジでダセエな、と思っていたのがリピート再生5回目ぐらいで味があるよね、となり30回目ぐらいで「Feel So Alive」の前に4文字入れるとしたら「イキイキ」しかない、と思うようになった。
この曲中で「イキイキ」はフックとなっている。これが何か別の口当たりの良い4文字だったら『Feel So Alive』はすごいかっこいい曲だよねという感想は生まれるがそのまま喉を通ってしまい後には何も残らない可能性がある。音楽にとって”口当たりの良さ”は諸刃の剣だ。万人に受けるが没個性になってしまう危険性もある。しかしここで口当たりの悪い「イキイキ」の4文字を入れることで人々の心になんだこの曲は!?というしこりが残る。そしてちょっともう1回聞いてみようという気持ちを起こさせる。そして聴けば聴くほどここのリズムがいいとかここのラップがいいとかこの曲の様々な良さに気づくことができる。以上のことから「Feel So Alive」の前に何か4文字入れるとしたら「イキイキ」しかないのである。マジ これ love。
Eeny,meeny,mine,moe!
曲ももちろんながらPVが名作。三代目しかりLDH系のアーティストはダンスを売りにしている。一方でオタクという生き物はスタンドマイクパフォーマンスが大好きだ。激しいダンスとスタンドマイクは相性が悪いように思われる。しかしスタンドマイクパフォーマンスを求めるオタクの需要はこの曲によって満たされるのである。一種の社会福祉。公共事業なのかもしれない。スタンドマイクを使いながらもダンスでしっかり魅せ(しかもスーツ)、ボーカル二人もセクシーに歌い上げている。しかもスタンドマイクを使うだけじゃなく顔の横で手がセクシーに沿うやつ(正式名称がわからない)をやるのだ。オタクが好きなやつがこれでもかと盛られていてマジですごい。後普通に個人的なアレなんですけど登坂さんの前髪下ろしたビジュアルがめちゃくちゃ好きなのでそれでも卒倒しました。このPVの企画案を出した人はノーベル賞と国民栄誉賞を同時に獲れます。
RAINBOW
実はこの曲で三代目にハマった。future bassとJ-POPの融合のさせ方が上手すぎる。イントロからAメロ、Bメロで溜めに溜めてサビのシンセで爆発させる構成はベタだけどいいよなあ、となるしリバーブのかかり方が曲全体の幻想的な感じを引き出している。権力に弱いので海外のアーティストの楽曲提供にも弱い。Yellow Clawすごい。
歌詞も「メンバー七人、虹は七色、そういうこと!?」となって気絶しました。7という数字って色々なところに出てくるんですね。この先も七人でずっと同じ虹を追いかけていって欲しい、という祈りにも似た気持ちが生まれた。
Over & Over
聞いた後に隆二さんのソロ曲だと知ってなるほどな、となった。アルバムの中で『Dream Girl』と並んで異色な曲だと思ったので。もともと福山雅治の『化身』が好きなのでサックスとかを使われるとそれだけど好きになってしまう。隆二さんの歌い方と声質はセクシーな曲との親和性が良いなと気づいた。
Dream Girl
先ほど「隆二さんの歌い方と声質はセクシーな曲との親和性が良い」と書いたが登坂さんも親和性が高かった。途中のサンプリングされてる女性の声が可愛い。今まで三代目といえば『R.Y.U.S.E.I.』とか『Summer Madness』の印象が強かったのでこういう曲も歌うことに驚いたしなんなら二人の歌声の良さは『Over & Over』やこの曲の方が映えると思った。
J.S.B. LOVE
『J.S.B.』の3曲の中で1番好き。この曲はすごい口当たりが悪いのでリピート再生したくなる。毎回大サビ最後の「J.S.B. LOVE」と叫ぶところで高音やべえし1日1回までしか歌ってはいけないってドクターストップかかりそうだなと思う。『J.S.B. LOVE』という題名ながらも単純なラブソングではなくこういった曲調を選び、LOVEとHATEが裏と表だと言いそれでも愛を歌うしかないと謳うのは「LOVE」を冠する曲にふさわしいと感じる。
FUTURE
BloodPop(R)すげ〜〜。良いヘッドホンで聴くと色々な音があってそれだけで楽しい。歌詞もサビの部分は
I SEE YOU I SEE ME
IN MY FUTURE MACHINE
しか言ってないし大体曲を通して同じ歌詞を繰り返しているが全部英語なのでボーカルも楽器のひとつとして認識して聞いてるので気にならない。なんなら心地いい。同じメロディでも少しづつ変えていて4分弱聞いていても飽きない。なんと言われようともやはり海外の最新の音楽シーンを走ってるアーティストは凄いよ。
とりあえず以上だ。他にも書きたい曲はたくさんあるので気が向いたらボーカルふたりのソロ曲とかHONEST BOYZ(R)の曲とかPKCZの曲とかについて書きたい。
3月の『Yes we are』をめちゃくちゃ楽しみにしてます。